2011-07-27

新しい風景

新敷地で、若いご夫婦が住まわれるおうちを計画中です。
一ヶ月前に相談に来られたときには、土地を購入されたばかり。
敷地調査に行くと、既存の立派な家屋が残っていました。


角地の隅にある木はとても立派なウメの木で、そのとなりには、キンカンもあります。その他にも樹木がたくさん。ウメもキンカンも果実がすずなり。すごい事になっていました。
周囲を通りかかる人も、ウメは毎年すごいし、キンカンは今年始めて実を付けた、と口々に。角地の十字路で、車の通りは少ないですが、歩行者や、自転車の通り道になっていて、地域の人に「知られている木」な事がよくわかりました。
しかし、土地の引き渡し条件で、全て解体、除去して更地で引き渡す、との事。
そこで不動産屋さんにかけあい。
隅のウメとキンカン。二本の木だけでも残して頂けないか。
ブロック塀の除去工事に邪魔になれば、その時は切らさせて頂きます、との回答。

お施主様から、中間報告。
今のところ残して頂けているみたいです。
更地になったとの報告を受けて、敷地を再訪。
不思議な風景が広がっていました。


二本の樹木を残しただけですが、どこにもない、ここだけの特徴を持った新しい敷地が生まれていました。
長い物語が生まれたみたいです。
この樹木の歴史、存在感を生かせるようなプランをすすめていきたいと思います。

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