2005-02-18

リッチー不在

 

寝ても覚めてもマニックス状態。
しばらく続くなぁ。

いろいろと思った。
ひとつ。
リッチー不在。

http://www.beats21.com/ar/A02020602.html


あくまで失踪中。死んではいない。と自分も信じている。
いつかのステージで、ジェームスが、
「リッチーカムバック!」と叫んで紹介してもおかしくはないのだ。

昨夜、古いビデオテープを引っ張り出した。
93年の10月にGoldAgainstTheSoulツアーにて仙台のライブハウスでプレイした時の模様。海賊版では無い。テレビ放映されたものだ。
といっても、仙台のローカルテレビ曲のマイナー音楽番組を録画したもの。何度も見たテープなので画像は歪んでいる。
この番組は素晴らしくて、仙台滞在中のマニックスが泊まるホテルに赴き、リッチーにインタビューをしている。
リッチーは、ベッドの上で、壁にもたれ、左手にアルコールの瓶を持ち、タバコを吹かしている。目は虚ろである。Tシャツから伸びた左腕には小さい円形の火傷のような痕がたっぷり・・・。
この人やばい。誰もがそう感じるであろう。
リッチーは、インタビューの中で、
イギリスが駄目になっている、という事を強調し、イギリスだけでなく、世界的にアメリカナイズドされているという事を定義した上で嘆いている。悲観的な歌詞について、自然と沸いてくるモノであり、必然であるという事を説く。

GoldAgainstTheSoul以後の展開についてオーディエンスに一言と振られると、
Motorcycle Emptinessの様な曲を3分ぐらいのもっと解りやすく、受け入れられ易い曲にしたモノを作っていきたい、と語っている。

こんな事言ってたんだ。
そんな事を考えていながら、The Holy Bibleに行き着いた、という事は相当であったのだろう・・・。

メンバーはまだ、誰もその死を認めてはいない。
ニューアルバムのインタビューの中で、これまでのアルバムは何処かで、リッチーだったらどう思うだろう、という事を意識していたが、今回のアルバムではそれは無くなり、今の自分たちの出来る表現をした、と語っている。不在じたいが良い悪いではなく、居ないという事を少なくとも消化したという事か。

戻ってきて欲しいか。
解らない。というのが正直。

数年前、ある海外のサイトに怪情報が載っていた。
「失踪中のマニックスのギタリスト、リッチーがアイルランドのダブリンで、ギターをかつぎ、バーを流れながら、ポエトリーリーディングや、弾き語りをしている、という噂がある。もし、彼なのであれば、そっとしておいてやる以外ないであろう」
という様なモノであったと思う。
これを、読んだ時は、真偽はわからないけれど、それならそれで、微笑ましい様な気がした。若くして、極めながらに詩の世界を飛び出したランボーの様に、第二のステップを踏んでいるというのも。

・・・・・

にしても、この当時のマニックスはやはり若い。
ものすごく小さいライブハウス。ジェームスはミッキーマウスが大きくプリントされたピチピチのTシャツを着ているし、ニッキーは動いてるだけで、ベース弾いてないし、リッチーのギターの音は聞こえないし、ショーンはドラムセットぶち壊してるし、グチャグチャ。ジェームス・オン・ステージ・・・。

日曜のステージと比べると・・・。雲泥の差。どちらも好きだけれど、いろいろなステップを確実に乗り越え、これほど目に見える成長を確実に遂げているバンドというのを他に知らない。

--
BGM:Judge Yr'self/Manic Street Preachers

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1993.10.20.仙台ビーブベースメントシアター

01.Sleepflower
02.From Despair To Where
03.Slash 'n' Burn
04.Yourself
05.Motorcycle Emptiness
06.Drug Drug Druggy
07.Repeat
08.Stay Beautiful
09.What's My Name
10.Little Baby Nothing
11.Sorrow 16
12.Born To End
13.Life Becoming A Landslide
14.Love's Sweet Exile
15.Roses In The Hospital
〜Encore〜
16.R. P. Mcmurphy
17.It's So Easy
18.Motown Junk
19.You Love Us

2005-02-14

MSP in Zepp Tokyo



マニックスライブ。
完全燃焼。

ニューアルバムが発売され、来日が決定して以来どれだけ
この瞬間が待ち遠しかった事か・・。

帰宅した今も、恍惚状態に在る。
文章が書ける状態に無いのだけれど、順不同にていくつかピックアップ。

■Holy Bible
マニックスのアルバムの中では、最も影響を受けたアルバムである。このアルバムは、音楽、歌詞、アートワーク、引用、コラージュ、全てが自分の体に染みこんでいるので、思いも特別。

・Archives Of Pain
この曲をギター一本でできるようにアレンジした事もすごいけれど、ジェームスのギタープレイとヴォーカルもすさまじい。
もう、ホント、ヴォーカルも楽器の一つなんだな、って。
抑揚の取り方も絶妙だったし。素晴らしい。

・Die In The Summertime
まさか、この曲が聴けるとは。選曲が渋すぎる。
イントロが鳴った瞬間、鳥肌。感無量。

■LifeBlood
ニューアルバム故、ライブ演奏は初めてである。
非常に美しく演奏されていたと思うだけれど、ファーストシングルの
・The Love Of Richard Nixon
のアレンジは唸ってしまった。
いや、良い。良いのだけれど、ギターパートが少なすぎなのではないかなぁと。も少しアグレッシブな展開を想像していたからの印象。

等等等。

今日のライブは、ホントに楽しめました。
ZeppTokyo。
本来であれば、リッチーが「居る」筈である左前方のツバキ席とまではいかない場所での観戦。
皆々ノリも良く、一体的な感。
声も枯れました。
マニックス。
最高です。
ついてゆきます。

_/_/_/_/_/_/_/_/

絶対無いであろうとは思っていたのだけれど、やはり無くて残念だったのは、アコギバージョンの
・Can't Take My Eyes Off You
ビデオで繰り返す日々。いつか聴きたい。

前座のDetroit7。悪くなかった。
ヴォーカルは少し、4non blondesのLinda Perryを彷彿。
が、申し訳ないけれど、歌詞は全く聞き取れず、宇宙語でした・・・。英語詞だったのかなぁ。
3曲目のBeautifulSongは良かったです。

--
BGM:I Like To Fall Asleep/Manic Street Preachers